全国人民代表大会代表、揚州市中国人民政治協商会議主席の朱民陽氏は率先して江淮の生態大回廊建設実施計画を推進した情況について紹介した。
朱民陽氏はこの中で、「江淮生態大回廊は上海を中心とする中国の経済の最も発達した長江デルタに位置し、長江と淮河の二大河川の交わるところにある。京杭大運河(2014年世界文化遺産に登録される)付近の多くの湖をその中心として、長江と淮河流域の広大な地域を結ぶこの地域はすでに「南水北調(中国南部の水を水不足が深刻な北部に導水する事業)」東ルートの水源地ともなり、淮河の長江に流れいる大きな通路ともなっている。同時にこの区域は南は長江経済地帯に接し、北は北京・天津・河北省共同発展地区の二大国家戦略に通ずる重要な合流地帯である」と述べた。
また、朱民陽氏は大回廊区域の独自性について次の三つの方面から説明した。
第一に、大回廊区域は東アジアの渡り鳥の移動する土地であり、毎年万に上る渡り鳥がこの地域で生息している。淮河が長江に流れいる地域は「長江三鮮(タチウオ・フナ・フグの三種の魚)の主産地で国家一級保護動物であるイルカの自然生息地でもある。この区域にはすでに20頭以上のイルカが発見されており、目下イルカの移動保護区建設地として論議されているところである。