中国商務部国債経済貿易協力研究院国際市場研究所副所長の白明氏:
FRBの利上げの根拠はアメリカの経済指標だ。特に雇用面を重視している。現状、FRBが利上げを進めるほど、それを阻止するものが現れ、限界効用逓減の法則が生じる。利上げはドル高を促し、アメリカの輸出に影響を与える。だからこそ今後の利上げは慎重にならざるを得ない。個人的には、今年の利上げ回数は3回、あるいは4回になるかもしれないが、2回に終わる可能性もある。
人民元為替相場から見ると、前回の利上げで大きな影響は見られなかった。人民元がやや安く振れた程度である。現在からみると、国際投資家および人民元を空売りする人はかなり慎重になっている。オフショア人民元の規模も以前ほど大きくない状況にあっては、人民元為替相場を安定させるのは比較的容易だ。