復旦大学金融学教授の孫立堅氏:
世間ではFRBは今年3回の利上げをすると考えられているが、実際は3回以下だろう。利上げはアメリカの財政赤字圧力を減少させるというより増加させる。アメリカの問題は、周期的なものなのか構造的なものなのかを見極めて考えるべきだ。トランプ大統領はアメリカ企業を国内回帰させるために企業減税を企図しているが、その金はどこから捻出するのか。利上げは減税のコストを引き上げることに等しい。FRBの話を聞くのではなく、行動を見たほうがいい。
アメリカ経済指標がいいことは、必ずしも経済がいいことを意味しない。アメリカ経済の主要な問題は成長が続くかどうかにはなく、巨大な貿易赤字と財政赤字など長期的な問題にある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月17日