英国が金利を現状維持としたのは、経済以外の要因による部分がより大きいと考えられる。現地時間の16日、エリザベス女王は欧州連合(EU)離脱手続き開始に向けてリスボン条約第50条を発動する権限をメイ首相に与える法案を承認し、同法は成立した。昨年6月にEUからの離脱をめぐる国民投票が行われた後、英国経済は安定成長傾向を維持し、このたびは通年の経済成長目標の引き上げも行った。だが現在の欧州の複雑な情勢やさまざまな変数を考えると、EU離脱が英国経済に与えると考えられるダメージは軽視できない。もしもFRBに追随して利上げを行えば、英国経済の不確定要因が増大するおそれがある。これまで「EU離脱」に専心してきた英国にとって、これは最良の選択とはいえない。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年3月21日