日米関係に為替相場と貿易の試練

日米関係に為替相場と貿易の試練。

タグ: 日米貿易

発信時間: 2017-03-21 18:01:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国社会科学院アジア太平洋・グローバル戦略研究員大国関係研究室の鐘飛騰室長も、「為替相場問題で、日本はFRBの利上げは悪いことではないと理解を示したが、日本はマイナス金利政策を実施しており、金融政策の調整の余地には限界があり、FRBの利上げは日本の輸出にさらなる打撃を与える可能性がある」との見方を示した。

別の注視される食い違いには非関税障壁があり、データの上でも非常にはっきりしている。米商務省が2月に発表した16年の商品貿易収支データをみると、米国の対日赤字は689億3800万ドル(1ドルは約112.5円)に上り、日本は米国にとって2番目の貿易赤字国だ。このうち自動車の赤字が大きく、米国の日本からの輸入額が392億6100万ドルにあるのに対し、米国から日本への輸出額は5億1800万ドルにとどまる。

劉副研究員は、「世界貿易機関(WTO)が日本について審議を行った際、米国が提出した意見には日本が農産品、自動車などの市場で非関税障壁を実施しているとあった」と指摘。新任のロス米商務長官も、「米日間の貿易赤字については、交渉によって日本が非関税障壁を撤廃するようにし、これと同時に為替相場を通じて調整を行うしかない」と公開の場で述べた。

▽矛盾はコントロールできる

鐘室長は、「日米間のさまざまなトラブルをみると、両国が昔のような親密な状態に戻ることはもはや難しいとみられる。自由主義的な国際秩序が日本の第二次世界大戦後の国造りの土台で、米国が自由貿易を認めなければ、日本にとって大きな打撃となる。オバマ政権の時代と異なり、日米間の親密度はかなり下がっており、ピークの時期を過ぎたことは明らかだ」と述べた。

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