中国の海南省博鰲で3月23-26日に、年に1度のボアオ・アジアフォーラム2017年年次総会が開かれる。テーマは「グローバル化と自由貿易の未来に向かって」。中国国務院の張高麗・副総理が25日に開かれる開幕式に出席し、基調演説を行う。
ボアオ・アジアフォーラムは、初めて中国に本部を置いた国際会議組織だ。2001年に発足後、アジアの経済協力の推進に注力し、政府や企業、専門家などに経済・社会・環境その他関連問題を協議するためのハイレベル対話の場を提供してきた。
「ボアオ・アジアフォーラムは、国際組織であり、プラットフォームでもある」。同フォーラムの周文重・事務局長は、3月7日のチャイナネットの取材に対して「我々の狙いは地域の一体化を促進することだ」と応じた。
2016年は「脱グローバル化」のうねりが巻き起こった。英国のEU離脱、米大統領選、TPPの頓挫、欧州の難民問題、保護貿易主義――などに人々は困惑し、グローバル化の行方に不透明感が広がった。そのような中で、ボアオ・アジアフォーラムは、アジア諸国と新興経済国の本拠として、包摂的なグローバル化の発展に大きなプラットフォームと多くのチャンスを提供した。周事務局長はチャイナネットの取材に対して、「今回のフォーラムを通じてグローバル化などの問題について議論を深め、合意形成を進めたい」としている。
周事務局長は、今回のフォーラムのテーマは広く関心を集めていると指摘する。なぜなら、グローバル化が既に必然の流れとなっており、先進国も発展途上国もグローバル化から大きな恩恵を得てきたためだ。「それはいかなる独りよがりな主観的な考えにも左右されない。我々はグローバル化に反対すべきではなく、いかに適応していくかを考えるべきだ」との見解を示した。