中国は自国の航空産業を構築する取り組みで、小さいが重要な一歩を踏み出した。国営通信社の新華社は25日、C919が重要な技術試験を終え、エアバスA320やボーイング737と競争する製品になると報じた。
この初飛行は、COMACが待ち望んでいたことだ。同機の開発で、再三延期が生じていたからだ。当初の計画では2014年に初飛行を実現するはずだったが、さまざまな問題により延期を余儀なくされた。2015年11月の盛大なPRイベントでは、今後数カ月内にテスト飛行を行うと発表されたが、最終的には延期された。
COMACの金壮竜会長は同機の開発を「中国産航空機の研究開発の歴史における重要な一里塚」と位置づけている。中国は長年に渡り、エアバスとボーイングへの依存を減らそうと取り組んできた。中国は現在、両社と競争しようとしている。
このC919は中国で組み立てられるが、外国企業もその生産の過程で重要な力を発揮する。エンジンはアメリカのGE・アビエーションとフランスのスネクマの合弁事業である、CFMインターナショナルが供給。着陸装置と気流管理システムは独リープヘル製。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月28日