年金保険制度改革全体案の提出 2016年、城鎮の企業社員の基本年金保険基金の総収入は2兆8400億元だった。総支出は2兆5800億元で、2600億元の剰余となった。累計剰余金は3兆6700億元で、17カ月の支払分が確保できている。
しかし、高齢化社会が加速するに従い、年金保険を支払う人の割合が減少する一方で年金を受け取る人の割合が増加しており、基本年金保険の持続可能性が社会問題として注目され続けている。
昨年12月、「中国社会科学院社会保障フォーラム」および「中国年金発展報告2016」発表会の席上で中国社会科学院の李培林副院長は、「2015年までに企業年金参加者数は2316万人、職業年金者は約4000万人だが、これは全国の就労人口の8.2%に満たない。カバー範囲が狭すぎる。企業年金の累計額は1兆円未満にすぎない。職業年金も始まったばかりで、第二の支えの資産はGDPの1.5%にも達しない」と紹介している。
「計画」では、基本年金保険制度を完備、改革する総合方案を提出している。個人運用と結合した基本年金保険制度を完備し、職業年金、企業年金、個人備蓄性年金保険、商業年金保険を含む多層的年金保険体系を構築する。同時に、個人税収繰延型の商業年金保険の試験区を推進するとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年4月1日