10日付シンガポール紙『ザ・ストレーツ・タイムズ』は、「中国航空会社、競合他社に追いつく」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。
航空業界の専門家によると、中国航空会社は実力をつけており、その勢いを止めることはできない。同業者にとって、中東航空会社以上の脅威になりそうだ。
国際航空運送協会(IATA)は2025年までに、中国を行き来する乗客数が2015年の延べ4億8700万人から2倍弱の延べ9億2700万人に達し、2035年には延べ13億人に達すると予想。その一方で米国の乗客数は緩慢に増加し、2025年に延べ9億400万人に達する。国内で日増しに拡大する空の旅行の需要を満たすため、中国航空会社は急拡張に取り組んでいる。中国3大国有航空会社の中国南方航空、中国東方航空、中国国際航空の就航中の機数は約1400機。海南航空や春秋航空などの民間航空会社も急成長している。
中国航空会社はこれまで国内市場を中心としていたが、今や国際線での飛躍を開始している。データによると、中国の国際線の輸送力は2006年の約3300万座席から、昨年の約7600万座席に増加した。シンガポールマネージメント大学の運輸専門家は「過去と比べ、中国航空会社は長期的な進歩を実現した。安全基準を高めたほか、巨額の資金を投じ新型機を導入し、座席の快適性を高めた」と話した。また乗客の印象を改善するため、外国籍パイロットと客室乗務員の雇用を拡大している。湾岸地区の航空会社と異なり、客室乗務員と路線の拡大に取り組んでいるため、広告が少なくなっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年4月11日