このように、越境EC業界だけでなく、中国の国内資本も日本製品市場に大きな期待を抱いている。
アマゾン中国とジャパン提携でも業界勢力図に変化なしか
アマゾンは中国でも大きな勢力を誇る。しかし、アマゾンが中国に進出してからのここ約10年は、中国のECが急成長した10年でもある。業界関係者は、アマゾン中国の今回の日本製品市場参入も同じことであると見ている。
「華夏時報」の報道によると、バラエティに富む商品の種類のほか、「アマゾンは、世界的に強大な供給チェーン、整った物流能力、豊富なキャッシュフローを誇り、安い送料がその魅力。中国の越境EC界にとっては脅威となる。
しかし、易観生活サービス研究センターのシニアアナリストは、アマゾン中国とアマゾンジャパンが提携し、年額有料プランである「アマゾンプライム」などを提供すれば、中国国内のその他の越境ECにとっては打撃となるものの、アマゾンの戦略で業界の勢力図に変化が起きる可能性は低いと見ている。その理由は、アマゾンが直面しなければならないのは考拉海購、天猫国際、京東全球購のような総合型越境ECプラットフォーム、さらに、豌豆公主のような日本製品に焦点を合わせた垂直型越境ECとの競争だからだ。
つまり、アマゾン中国とアマゾンジャパンの提携により、確実に起きるのは、日本製品市場の争奪戦激化だ。しかし、その争奪戦に誰が買って誰が負けるのかは、誰にも予想がつかない。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年4月16日