ロシア極東地方は、高緯度の寒冷地で青果の生産サイクルが短く、1年のうち3カ月間だけ集中的に青果が現地市場に出回るのみで、年間30-35%の青果を輸入している。中国とロシアの経済・貿易交流が盛んになり、黒龍江省で施設農業が普及するのに伴って、ロシア極東地方へ中国の青果を供給することはすでに「常態化」した。
「ロシア極東地方はもともと中国の青果を必要としていた。ロシア経済の緩やかな回復に伴うルーブル高の進行が、中国北疆地域からロシア極東地方への青果輸出をさらに刺激した」。10年にわたる対ロシア「青果販売」の経験を持つ業者の呉任飛氏は記者にこのように説明した。黒龍江省出入国検査検疫局が発表したデータによると、中国最大の対ロシア青果輸出通関地となる東寧の2017年第1四半期の青果輸出規模は2160ロット、重量3万4800トン、金額3071万5000米ドルに上り、それぞれ前年同期比で33.6%、33.98%、28.57%増加した。
「以前はとうもろこしを栽培していたが、収益は限られていた。作物をロシアが求めるコールラビに替えれば、66ヘクタールの作付面積で収入は最低でも30万元に上る」。斉斉哈尓富欣村の王憲梅・書記はこのように説明している。