中国初の大型ジェット機「C919」が極めて重要なテストを終えた。中国はこれにより、大型旅客機を製造できる数少ない国にまた一歩近づいた。中国商用飛機有限責任公司が製造するC919は日曜日、上海市で地上段階の最終テストを終了した。同機の座席数は168席で、大きさはエアバスA320やボーイング737−800に匹敵する。外観はエアバス機やボーイング機に似ている。中国・欧米の航空機デザインを融合しており、エンジンはエアバスの最新鋭機とほぼ同一。客室は欧米よりも快適と見られる。C919は客室の幅を広げ、ボーイングやエアバスよりも数インチ広くなっている。自前で大型旅客機を製造できる国は、米国や英国など一部だ。同機が最終的に離陸すれば、中国もその仲間入りを果たす。
同機の初飛行は、中国民間航空業の最大かつ最も顕著な節目となる。しかし乗客をのせ欧米の競合他社と争うまでには、まだ長い道を歩む必要がある。新型機の導入には大きな課題があり、数カ月さらには数年をかけ飛行基準を満たさなければならない。ボーイングやエアバスなども、さまざまな原因により延期を強いられたことがある。中国商用飛機はさらに、効率的で安定した運航の能力を証明し、国内外の民間航空会社の信頼を勝ち取らなければならない。
中国は2030年に米国を抜き、世界最大の民間航空市場になる。中国の民間航空会社は現在、エアバスとボーイングから新型機を毎年数百機購入しているが、この現状には将来変化が生じるかもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年4月25日