「10年前、協力区はソハナイチエンの荒地だった。あの時のソハナイチエンは紅海の辺の小さな鎮に過ぎず、名もないところだった」
エジプトのスエズ運河管理取締役会、秘書長のナサル・フアイド氏は先日人民日報の取材に答えた。「この短い10年の間に、ここに6平方キロの成熟した工業区が出来上がった。環境が良く、設備も整い、本当に素晴らしい。このエジプトと中国の協力でできた工業都市はエジプト経済発展の支柱となっただけでなく、中国の対外投資の典型的な例ともなっている。疑いもなく、両国の協力はウィンウィン関係のモデルである」
スエズ運河はアジア、ヨーロッパ、アフリカを繋ぐ要衝であり、地の利に恵まれている。「スエズ運河回廊経済帯」の建設はエジプトの国家的事業であり、しかも、「一帯一路」の提唱とリンクする巨大な潜在力を有している。
エジプトはスエズ経済貿易協力区のように、この回廊を工業の集中した重要な海運通路、エジプトの競争力を高める新しい地区にしようとしている。「中国は今、製造業の転換の実現に努力している。エジプトは永遠に三大陸間の通り道だけではあり続けない。エジプト・中国が『一帯一路』建設において手を繋ぎ合えば、共同の発展を実現できる」