記者の調査によると、2016年11月以降、国産大型旅客機C919は世界の23社から計570機の発注を受けた。
宝チタン股フェン、貴航股フェン、中航飛機などの大型航空機関連銘柄は3日午前に揃って上昇し、博雲新材はストップ高となった。その背景には「国産大型航空機C919が5日に上海浦東空港から初飛行する」という好材料がある。
設計・研究・開発から組み立て・オフライン、初飛行まで、中国商飛公司は9年を要した。この大型機は国内外の飛行機製造産業チェーンをつなぎ、200社の企業、36校の大学、数十万人の関係者が研究・開発に参加し、70社がC919の供給業者または潜在的な供給業者となった。中航工業や宝鋼などの大手中央企業、設備製造を専門とする民間企業、米国のゼネラル・エレクトリックやハネウェルなどの世界の大手企業も参加。うち、C919の主体部分の多くは中国製であり、エンジンと航空電子システムには外資の技術を導入した。
中国市場は今後20年で5500機以上の航空機を新たに導入し、総価値は6700億ドル(約4兆6000億元)に上ると見られている。
国家大型旅客機重大プロジェクト専門家論証委員会の委員でARJ21-700旅客機の元総設計士の呉興世氏は記者に対し、「民間機の開発投資は価値があるが回収が遅く、リスクが大きく、新型機の投資回収期間は20~30年になる。中国の飛行機製造は先進国の技術レベルと差があり、民間機はまだ追っている状態。最大の試練は資金と人材ではなく、実践である」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月5日