中国商用飛機有限責任公司が3日発表した情報によると、国産大型旅客機「C919」が5日、上海浦東空港の4号滑走路から初飛行することになった。気象条件により延期もある。
C919は中国が初めて最新の国際堪航基準に基づき開発する民間航空機だ。国務院が2007年2月に大型機開発重大科学技術特別プロジェクトを正式に批准し、2015年11月2日にC919の総組立が終わり、今月5日に初飛行する運びとなった。科学者は先進的な空力形状、構造材料、機内システムに焦点を絞り、102の重要技術の難関突破を計画した。これには航空機・エンジン一体化設計、飛行制御システムの制御方法の設計、アクティブ制御技術などが含まれる。
118の試験を実施
大型機開発重大科学技術特別プロジェクトの正式な批准から、C919の初飛行まで10年が経過している。「十年一剣を磨く」とは、まさにこのことだ。この期間、中国の航空事業担当者は今回の初飛行に向け十分に準備を整え、自信を深めている。中国商用飛機有限責任公司チーフパイロット、テスト飛行チームオブザーバーの銭進氏は1日、「数日前、単発離着陸など一連の特殊状況シミュレーションを連続的に行った。チームは航空機のコンディションを十分に把握しており、あとは天気次第だ」と話した。