記者が9日、珠海横琴新区から得た情報によると、横琴新区では発足から7年にわたって、金融業が飛躍的な発展を遂げている。当初は農村信用合作社の分社が1社しかなかったが、現在では新区の重要な支柱産業として成長している。2017年3月末までに、横琴新区の各種金融企業は4359社、登録資本は5877億元に達している。
2009年に横琴新区が設立されてから、関連金融監督管理部門は横琴に対し、29項目の金融革新政策を相次いで打ち出し、横琴の金融革新を大きく促進して来た。横琴も、プライベート・エクイティ・ファンドやファイナンス・リース、商業ファクタリング、インターネット金融、少額融資、融資性担保などの業務に関する一連の金融支援政策を打ち出し、金融業態の繁栄・集積発展の全面的な促進をはかってきた。
7年の発展を経て、横琴はすでに、銀行や証券、保険、パブリック・ファンド、プライベート・エクイティ・ファンド、ファイナンス・リース、ファクタリング、少額融資など20種に細分化された金融系企業を保有し、伝統的な金融機関と新興の金融業態が共同発展する多層的な金融サービス組織体系を構築し、区内の資産管理機構の資産管理規模は2兆4千億元を超えている。
横琴新区では銀行系金融企業が増え続けている。マカオ国際銀行は横琴に事務所を設立し、経済貿易緊密化協定(CEPA)の枠組みの下で大陸部に進出した初のマカオ資本の銀行となった。大西洋銀行の広東自由貿易試験区横琴分行も開業し、ポルトガル資本の銀行が大陸部で設立した初の営業性銀行業金融機関となった。東亜銀行や創興銀行も相次いで横琴に進出し、香港資本の銀行の横琴進出の先頭部隊となった。
横琴の新興金融系企業も旺盛に発展している。2017年3月末までに、横琴の投資系企業は3160社、資産管理系企業は733社、ファイナンス・リース系企業は156社、商業ファクタリング系企業は31社、インターネット金融系企業は55社、その他の金融系機構は141社にのぼっている。工銀国際や格力集団、東方蔵山、金磚資本、普思資本などの有名企業も次々と横琴に新興金融機構を設立している。
クロスボーダー人民元決済業務では、横琴では2010年の試行開始以降、累計2100億元を超える業務が処理され、2016年だけで1100億元を超えるクロスボーダー人民元決済が処理された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月15日