現在、地方では鉄道の投融資体制改革が進んでおり、今年は様々な具体的プロジェクトにおいて社会資本の参画が始まる見込みだ。
四川省が発表した「全面創新改革試験2017年業務計画」によると、今年推進される119件の任務の中に「鉄道投融資体制改革の深化」が含まれている。具体的には、四川省の鉄道建設発展基金の設立や、鉄道建設市場への社会資本の参画促進などである。「綿陽=遂寧=内江」間の鉄道が、四川省初の社会資本参画の鉄道プロジェクトとなりそうだ。今年は社会資本が全面的に導入される年になる。
鉄道プロジェクトに社会資本を参画させる改革は四川省独自のものではない。昨年末、中国で初となる鉄道PPP(Public-Private Partnership)模範プロジェクトの1つ、「杭州=紹興=台州」間鉄道の建設が正式に始まった。同プロジェクトの総投資額は約449億元。民間資本、中鉄総公司、浙江省交投集団、沿線地方政府が共同出資する運営会社が設立されている。特筆すべきは民間資本が全株式の51%を占め、最大株主になったことである。完成すれば、杭州、温州、台州の各都市が密接につながることになる。