中国がWTOに加盟して以降、全国の極度貧困率は32%から2%に減少した。同時に中国は世界第2位の輸入国になり、世界輸入貿易額の10%近くを占めるようになった。中国の強力な輸入ニーズが世界金融危機の際、世界経済を有利に導いた要因の1つになったのは事実だ。もしこのような需要がなければ、世界経済はさらに深刻になった可能性が高い。
易小準氏は、「貿易は非常に重要なものだが、それが世界経済を変える唯一の力ではない。同時に技術の変革を行うことが重要だ。実際、雇用機会の8割は新技術から生まれる。我々は新しい世界に適応すべきだ」と強調する。
また同氏は、現在我々が直面するグローバル貿易の逆風に対し、多角的システムを通じずに容易に解決できるものはほとんどないと述べる。「そう考えるとWTOの任務は、常に多角貿易体制を強化し、新しい改革を推進し、新たに築かれようとしている貿易の壁に抵抗することにあると思う」と易小準氏は述べる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月22日