中国上場企業の業績は現在回復しつつある。2017年第1四半期の純利益の合計は前年同期比で20%以上増加した。エネルギー価格の回復で、石油・石炭業界の利益が大幅に改善され、インフラ投資の支持を受けて機械業界の利益も増加に転じた。不動産と自動車業界も良好な形勢を保持している。しかし、現在、経済は減速基調にあり、この良好な形勢も今後維持できるかどうかは、なお不透明である。
投資コンサルティング会社大知恵のデータを基礎にして、比較できる2744の会社に対してデータの統計を行った。その結果、これらの会社の純利益は合計で6173億元に達しており、同比で21%増加した。一年前の同期の利益レベルは比較的低く、同比で2%下降した。これもまた今年の利益が大幅に増加した原因である。これらの会社の販売総額は6兆8100億元で、23%増加している。
エネルギーと採掘業界の業績回復を除いて、その他、状況が良好な不動産と自動車業界が牽引機能を発揮した。中国石油天然ガス集団の純利益は57億元であり、去年の同期(137億元の損失)と比べて利益が200億元近く増加した。この会社だけで、上場企業総利益増加額の18%を占める。また、中国神華エネルギー会社の純利益は122億元で、去年の同期の2倍以上である。