不動産業界の利益は49%増加し、去年一年の増加幅(40%近く)と比べて大きく拡大した。中国政府は銀行の貸出の抑制をし、さらに「住民の2軒目住宅の購入制限措置を強化しているが、不動産会社の業績から見ると、政府の政策の効果は限られている。
さらに、自動車業界の利益は23%増加した。小型自動車優遇減税の幅が狭まった影響を受けて、新車の販売台数は停滞をしている。東風汽車会社の利益は40%減少、上海汽車集団の利益は4%の増加のみとなっている。その他、大多数の自動車部品の企業は比較的良好な状況を維持しており、利益の増加を支えている。
インフラ建設の展開に伴って、元来利益が減少し続けた機械業界の業績が回復し、業界全体の純利益が約2倍となった。
多くの評論家は、2017年の中国経済が順調な滑り出しを迎えている。この反面、年の後半の経済減速を心配する声もある。エネルギーと不動産、自動車の三大業界の利益額が総利益増加額の50%近くを占めている。中国経済の外部の要素と政策の影響を受けやすい構造は変わっていない。