インド洋に浮かぶ世界一美しい島国、モルディブ。リゾート地としても名高く、年間100万人を超える外国人観光客が訪れる。だが、その玄関口となるマレ国際空港(2017年1月1日からヴェラナ国際空港に改称)は、空港のある島全体の敷地が狭く中型旅客機しか発着できないため、観光開発の足かせとなってきた。
同国のジャミール観光相は、モルディブの観光産業の高度化にはマレ国際空港の拡張が欠かせないと常々考えてきたが、その願いが叶う時がついにやってきた。
願いを叶えたのは中国からの資金提供による空港の改修・拡張事業だ。工事は来年半ばには完了する見込みで、完成すれば旅客収容能力は飛躍的に拡大すると期待される。
モルディブは、中国が推進する新シルクロード経済圏構想「一帯一路」の沿線上にある重要国だ。インド洋のシーレーンの要衝であり、古より海のシルクロードの要衝として栄えてきた。