海外では中国本土の格付機関に対する信用度は低い。多くの格付対象に過度に気前よく高い評価を付けると見られているためだ。
業界関係者は、「中国本土と海外機関の信用格付への見方に大きな開きがある場合、最終的には誰の判断が正確なのか究極の選択を迫られる」と分析する。
投資家は「米国の格付機関が中国で経営許可を取得すれば、国内債券市場への海外資金流入が促進される」と期待する。
米国の格付機関が中国で経営許可を取得するには、人民銀による許可証申請に関する関連規則の発表を待たねばならず、現地パートナーとの関係をどうするかについても決める必要がある。ムーディーズ、フィッチ・レーティングス、S&Pはいずれも、中国の合弁企業での出資比率は49%だ。この3つの機関はすでに、中国資本の企業が海外で発行する外貨建債券に対する格付を行っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月24日