記者がブラジルで仕事を始めて間もない頃、現地のアンデレという友人と知り合いになった。彼は中国で長期間、ブラジル大使館に勤務していた、いわゆる中国通である。彼の家で食事をご馳走になったとき、彼と奥さんがそろってJAC(江淮自動車)のSUVの同じ車種に乗っていることに気づいた。色が黒と白と違うだけの「ペアカー」であった。
「中国駐在の頃は、JACSUVの旧モデルに乗っていた。しかし最近の中国車のレベルアップは素晴らしく、デザイン・ラインとも極めて美しい」とアンデレ氏。友だちにも薦めたところ、大いに喜ばれたという。アンデレ夫妻はともに職業を持ち、経済的に極めて恵まれている。現地の人はドイツ車を買うべきだと話しているが、中国駐在が長い彼は「中国車はとても信頼できる」という。
ペルーに出張したときのことである。現地の記者が「私は華為の最新モデルの携帯を使っている。あなたも中国人記者なら中国の携帯を使うべきだ。品質がとてもいい」と、当時外国製の携帯を使っていた私にこう言った。