新旧原動力の転換、経済のミドル・ハイエンドへの邁進を促す重要な足がかりとなる「中国製造2025」が、実施から2年間でどのような成果を手にしたかが注目されている。国務院新聞弁公室で24日に開かれた記者会見において、中国工業・情報化部は「中国製造2025」はすでに多くの進展を実現しており、今後は重要コア技術の難関突破に取り組むと表明した。中央人民広播電台のラジオチャンネル、経済之声の番組「天下財経」が伝えた。
「中国製造2025」の進展
中国工業・情報化部の辛国斌副部長は「『中国製造2025』の発表・実施から2年間に渡り、トップダウンデザイン、工業基礎能力、スマート製造水準、品質・ブランド建設、都市部試行・模範などの面で、積極的な進展を実現している。革新体制の構築も掘り下げて推進されている。初の国家製造業革新センター、動力電池革新センターが設立され、付加製造革新センターも計画中だ。19の省級革新センターを育成・設立した。製造業とインターネットの融合が深まり、インターネットに基づく創業・革新の担い手が生まれている」と説明した。
重要コア技術の難関突破
辛副部長は「今後は主に基礎強化、融合促進、人材育成など7つの面で、『中国製造2025』の実施を掘り下げる。うち模範については、一連の優秀な『中国製造2025』模範区を設立し、金融・土地・人材・改革及び革新などを積極的に支援する」と述べた。
最近の国務院常務会議では、ハイエンド設備、苦手とする設備、スマート設備を突破口とし、重要コア技術の難関突破に取り組むと強調された。辛副部長は「今後は製造業アップグレードを、『中国製造2025』の中心的な取組内容とする。『中国製造2025』は主にスマート製造に取り組むが、スマート製造の中心的な課題とは、より多くのセンサー、産業用制御システム、産業用インターネットを使用することで、スマートな方針決定を実現することだ。そのため我々はスマート製造の弱点とボトルネックを解消しなければならない」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月26日