国際通貨基金(IMF)財政問題担当トップ、ビトル・ガスパール氏は新華社のインタビューに応じた際に「国際基準によると、中国政府の債務水準はまだ低い。また中国政府の資産負債表は多くの新興経済国と比べ健全だ。中国政府が保有する金融資産は債務を大きく上回っている。中国には債務リスクを管理する重要な財政の火力がある」と指摘した。
西側格付け機関は、新興市場と発展途上国に対して偏見を持っている。国家情報センター経済予測部の程偉力副研究員は、新華社のインタビューに応じた際に「新興市場国が2007年に得た格付けは、債務水準の近い先進国を8−12ランク下回っていた。新興市場の力強い発展に伴い、この差はやや縮小されているが、2015年まででも2ランクしか縮小されていない」と述べた。
中国政府は近年、債務リスクを管理する一連の措置(債務リスク早期警戒メカニズムの構築、全面的な債務監督管理体制の構築、地方政府の債務置換債券など)を打ち出した。ガスパール氏が「中国政府は債務リスク問題を十分に認識し、対策を講じている」と指摘した通りだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月26日