このほど開かれた「北京市の2016年環境状況と環境保護目標達成状況に関する報告」の北京市人民代表大会常務委員会による公聴と審議で、北京市は2017年、その大気汚染改善に極めて強力に取り組み、微小粒子状物質PM2.5の年間平均値を1立方メートルあたり約60マイクログラムにするという目標達成を目指していることを明らかにした。新華社が伝えた。
北京市環境保護局の方力局長は、「2016年、北京市は汚染排出削減と環境の質改善の主要な目標の任務を比較的良いかたちで完成させた。しかし人口と環境資源との矛盾は依然として顕著だ」とした。
また方局長は、「PM2.5は依然として北京市の大気汚染にとって核心的な問題。2016年の年間平均値は1立方メートルあたり約73マイクログラムで同期比9.9%マイナスとなったが、それでも国家基準の2.1倍となっている。しかも大気汚染の影響は顕著で昨年12月以降、広範囲で長時間にわたる大気汚染が生じており、延べ4回、11日間の重度汚染が生じている。社会的な生産及び生活に対しても比較的大きな影響を与えている」とした。
その上で方局長は、「2017年はPM2.5の年間平均値を1立方メートルあたり約60マイクログラムにするという目標達成をめざし、エネルギー構造の全面的なクリーン化、乗用車の低排出化、都市管理の精密化を強力に推し進めていく」とその考えを明らかにした。
さらに、北京市は2017年に水汚染対策を統括して推し進め、次第に土壌汚染対策も展開していく計画だ。下水パイプラインと農村における下水処理施設の建設を着実に推し進め、汚染の排除と改善を強化していく。そして土壌環境モニタリングネットワークの構築を完全なものとし、汚染土壌のリスクスクリーニングと調査アセスメントメカニズムなどを構築していく。同時に環境保護の監督と査察を16区全域で実施し、環境を害する不法な犯罪行為に致命的な打撃を与える。
「人民網日本語版」2017年5月28日