国産第3世代原子炉「華竜1号」世界初となるモデルプロジェクト、中核集団福清原発5号機が、予定を15日前倒ししドーム設置を完了した。原発施設の建設経験、デジタル建設技術が、中国で初めて完璧に融合した。
福建省福清市の現場で、中核集団会長、党組書記の王寿君氏は「華竜1号についてはすでに、パキスタン、アルゼンチン、英国など20数カ国が提携の意向を示している」と話した。
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今回設置されたドームは、直径46.8メートル、重さ約340トンの半球体だ。そのうえ沿岸部で強風が吹くことから、これほど巨大なものを高さ45メートルの原子炉建屋に設置する難しさは推して知るべしだ。
中核集団福建福清核電有限公司の陳国才副総経理は26日、「ドーム設置を順調に実施するため、デジタル化施工シミュレーションを行った。これにより華竜1号のドームの製造・組立・設置を無事完了した。当社はデジタル3Dモデリング技術により、ドームの製造・組立をシミュレートし、ドームモジュール全体の構造を分かりやすく示した。設置・組立箇所の位置と合理的な手順を正確に示すことで、ドームのモジュール化製造、建設のシミュレーションを実現した。設置段階では、デジタルシミュレーション技術によりその全過程を想定し、正確な設置の技術的な難題を解消し、リスクを取り除き、成功を保証した」と説明した。