天弘基金は公式サイトでこのほど、天弘余額宝貨幣市場基金が5月27日から個人口座の残高の上限を25万元にすると発表した。すでに口座内にある資金、残高引き出しなどの機能はこれまで通りとなる。
すなわち、残高が25万元以下であれば資金を追加でき、25万元以上であれば追加できないということになる。しかし、5月27日時点で残高が25万元以上だった場合、一部を引き出さずに金利をそのまま受け取ることができる。
以前、個人投資家の「余額宝」での投資上限が100万元から50万元に引き下げられるという噂があった。発表内容から、最終的に噂された額よりさらに低い限度額に調整されるとみられる。
天弘基金の第1四半期の統計によると、同基金の規模は過去最大の1兆1400億元で、中国初の1兆元を超える基金となった。うち、「余額宝」は第1四半期に3313億元増加。先日、「余額宝」の7日定期の年利が4%以上に戻された。4%以上となったのは2015年6月以来はじめて。
市場関係者は、天弘基金の目玉商品の限度額が100万元から4分の1に縮小されれば、「余額宝」の増加に大きく影響すると見ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月27日