みずほ総合研究所の野口雄雄アナリストは「世界経済は極めて順調であり、この条件さえ続けば一歩づつ前進していくことが可能だ。しかしフォローの風が止まれば推進力を失うことになる」「日銀はエンジンのない船であり、風があるときのみ前に進むことができる」と話す。
大量の国債を買い続けることは今後一段と困難が予想されている。日銀の保有する国債が国債発行総額の42%を占めているためだ。実際、ここ数ヶ月の日銀の国債保有残高の増加スピードは大幅に落ちている。 5月末の日銀保有国債の対前年増加額は70兆円と、これまでの80兆円を10%以上下回っている。ここ数年で最も遅いスピードである。
多くのアナリストは「同増加額は今年年末には60兆円まで落ちる。そのとき従来の80兆円増加の公約を破棄することになるだろう」と予測している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月6日