中国証券監督管理委員会(証監会)は4日、大株主や経営陣の自社株売却を規制する新たな規定について、ビデオ研修会を実施した。
この新規定は、証監会が先月27日に発表した『上場企業の株主、董事、監査役、幹部の保有株式売却に関する若干の規定』だ。
研修会では、新規定のねらいについて、◇上場企業に本業に注力させる、◇コーポレートガバナンス(企業統治)制度を整備し、企業の質を向上させる、◇長期バリュー投資の促進につなげる――ことにあると強調。資本形成を促進し、「脱実向虚」(実体経済から乖離して非実体経済へと向かうこと)を阻止して、中小投資家の合法的な権利と利益を保護するべきとの見方が示された。
証監会には重要な政策規定の発表後、幹部に研修を行う制度があるが、今回の研修会はこれに則って新規定に対する理解度を深めさせ、確実な運用につなげるために開かれた。