ロシアメディアは、何かと議論が絶えない紅海と死海を結ぶ運河「紅死運河」プロジェクトが、中国企業によって受注される可能性が非常に高いと報じた。入札結果は6月末に判明するとみられる。 ロシアのニュースサイト「スプートニク」の6月6日付記事よると、「紅死運河」はイスラエルとパレスチナ自治区、ヨルダンが共同で行うプロジェクトである。死海とヨルダン川がこれらの国にあるためだ。巨大な公示となる同プロジェクトは公平が期され、プロジェクト参加者間の緊張関係を最大限に考慮しなければならない。計画によると、ヨルダンのアカバに紅海塩水淡水化プラントを建設し、水位が急速に減少する死海に海水を注入する。同時に電力も得られるようにすることになっている。
中国は、3つの参加国に安定した関係を持つ数少ない国の一つである。香港紙「南華早報」は、もし中国が受注すれば、貢献を通じて中国企業はイスラエルとパレスチナの信頼が高まると指摘する。
今回の入札は政治的要素が非常に強い。検討が始まったのは3年以上前だ。当初は35社が入札に参加したが、その後半分に減った。昨年、死海の水位が急速に減少したため、今年前半に企業を選定、2018年に工事を始めるように計画を早めた。第1期工事は11億ドルの費用が見込まれている。イスラエルの政治学者で政治家のシャープ氏は「スプートニク」の取材に対し、「現在、どの入札者も競争相手の詳細な資料を持っておらず、どこが優勢かは未知数である」と述べる。