米フォーブス誌(電子版)は26日、「中国の工業が2030年に、世界を主導する4つの理由」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。
工業の主導的な地位にとって、時運は大きく揺れ動く。しかし現状を見る限り、中国の工業が2030年に世界一の能力をつけることは間違いない。
都市生活
中国の都市部が発展を続けているが、中国の工業もそうなる。
中国の人口はこの30年間で、5億人弱増えた。この人口増に伴い、都市部で生活する人が増えている。中国の都市部住民は、2030年に10億人以上に達し、総人口の約7割を占める。
人口の激増により、住宅供給拡大とインフラ改善の需要が生まれた。すでに人で混雑する都市で、このような切実な需要を満たすためには、古い建築物を壊さなければならない。一部の専門家・学者は、400億平方メートルの住宅・ビジネス空間を増やすため、既存の建築物の半数は取り壊す必要があるとしている。
ビル建設により建築業が繁栄するほか、中国はその巨大な公共交通システムの改造を模索する。より良い、より効率的な公共交通システム、一連の大型空港の整備が必要になる。これらの改善には新技術、質の高い建材、より良い問題解決法が必要だ。これらの新技術と解決策は、今後長年に渡る中国の工業発展を支える。
日増しに拡大する中上流階級
過去30年に渡る中国人口状況の最も大きな変化は、中上流階級の興隆とこれらの消費者が持つ力だ。中国は経済の規制を緩和し、多くの人が貧困から脱却し、新たな中産階級が徐々に形成された。この個人が繁栄する新時代は、消費の安定的な拡大により経済を刺激した。
これは無視できない重要な市場のため、中国の工業は新たな手段により、その購買力を十分に利用することになる。さらに多くの新しい中産階級は郊外に暮らしており、住宅と消費財の需要は引き続き工業を必要とする。
グリーン革命