中国民用航空局は9日、上海の航空機メーカー、中国商用飛機有限責任公司(COMAC)に中国産小型ジェット旅客機「ARJ21-700」の生産許可証を交付した。
同社の品質保証システムが当局の定める基準をクリアしたことを示すもので、ARJ21-700型機はいよいよ量産体制に入る。
同社は今後とも管理強化と生産能力の拡大に努めるとした上で、年内に顧客に5機を引き渡す計画を明らかにした。顧客と市場のニーズに応え、国産ジェット旅客機の市場化を早急に促進したいとしている。
民用航空機の研究開発から顧客への引き渡しまでには通常、◇航空機の型式の設計が当局の定める基準を満たしていることを証明する「型式証明」(TC)、◇当局の定める基準に則った製造が量産レベルで可能であることを証明する「生産許可証」(PC)、◇1機ごとの航空機の基準適合性を証明する「耐空証明」(AC)――の3つの証明書が必要となる。