タイ政府は11日の閣議で、中国と共同で進めるタイでの高速鉄道「中泰鉄道」建設計画のうち、首都バンコクと東北部のナコン・ラチャシマを結ぶ一期工事の建設を承認した。予算は52億ドルに上る。仏AFP通信が11日付で報じた。
中泰鉄道はタイにとって近年最大となる海外からの投資案件の1つで、新シルクロード経済圏構想「一帯一路」の一環として中国が進めるインフラ整備の一部分をなすものでもある。
中泰鉄道は、計画では中国雲南省の昆明からラオス、タイを通過してマレーシア、シンガポールに至る。ラオス国内区間はすでに着工したが、タイ国内区間は資金調達や融資契約、労働法などをめぐって様々なトラブルが生じ、ここ数年の間、工事は進んでいない。