米国メディアは先ごろ、中国の意気込みが溢れる「一帯一路」が影響力の拡大を目指していると伝えた。米国が経済的にマレーシアから撤退したことで、中国が埋めることの可能な空白が残っている。
『USAトゥデイ』ウェブサイトの7月6日報道によると、色とりどりの商店と歴史的建築物が毎年数百万人の観光客をマレーシアの港湾都市マラッカに引き寄せる。ここはかつて、古い歴史ある「香料の道」の主要ターミナルだった。
旧市街地の中心からそれほど離れていないところで、1本の新しい道路の舗装が進んでいる。これは中国の1兆米ドル計画の一部だ。同計画はアジアから中東、アフリカ、欧州の陸上・海上ル-トのネットワーク構築を目指している。
今年初めに米トランプ大統領が「環太平洋パートナーシップ(TPP)協定」からの離脱を発表し、同協定が米国の最良の利益にはそぐわないとの見解を示した。
ワシントン特区戦略・国際研究センターのジョナサン・ヒルマン氏は、「私たちは、自分たちが持っているビジョンからすでに抜け出したが、新たなビジョンを打ち出してはいない。中国は、意気込み溢れる非常に大きな経済的取り組みを打ち出し、非凡な力がある」と話した。