中国首脳と西側諸国首脳の会談で、「第三国市場」が頻出ワードになりつつある。
中国の習近平国家主席はこのほどドイツを公式訪問し、メルケル首相と一連の2国間協力文書の調印を見届けたが、第三国市場に関するものも含まれている。それは文字通り、双方の企業が互いの国以外の第三国市場に、資金・技術などの資源を効果的に配分し、市場の融合を実現、それぞれが共に利益を得られるようにすることを目指す。
「第三国市場」という言葉が世間でよく知られるようになったが、その言葉が映し出すのは「中国製造」の急速な進歩だ。
「第三国市場」の核心はハイレベルな協力だ。協力は技術力が土台となり、開放・包摂的な考え方が不可欠だ。グローバル化の時代では、生産チェーンでの分業がますます細分化しており、どんな企業も全ての生産工程を独占することができない。双方の企業が強く団結し、第三国市場を開拓するということは、共同的利益のパイをますます大きくする行為であり、互いのチーズに手を出すということではない。