国家外貨管理局報道官、国際収支局局長の王春英氏は20日、国務院新聞弁公室で開かれた記者会見で「中国の上半期のクロスボーダー資金流動情勢は安定しつつ好転した。為替市場の需給はバランス化に向かい、この3年間で最もバランスの取れた時期となった」と話した。
国家外貨管理局が発表した最新データによると、今年上半期の為替決済関連の外貨購入額が7727億ドル、外貨売却額が8665億ドルで、938億ドルの売り越しとなった。米ドル建てで計算すると、外貨購入額は前年同期比6%増、外貨売却額は4%減で、売り越しは46%減となった。長期外貨購入契約額の買い越しなどその他の外貨需要要素を考慮すると、中国の2月以来の外貨需給はほぼバランスを維持している。
王氏は次のように分析した。
今年以来、中国のクロスボーダー資金流動情勢の安定と好転は、全面的なものとなっている。上述した指標のほか、これを浮き彫りにする3つの指標がある。まず国際収支が再び経常収支、資本・金融収支の「ダブル黒字」を実現した。次に企業など非金融部門のクロスボーダー資金流出が大幅に減少した。それから外貨準備高が5カ月連続で増加した。