米メディアによると、中国国家電網公司と中国南方電網公司がチリの電力最大手トランセレク(Transelec SA)の株式売却をめぐり、競争入札に参加したもようだ。売却価格は約10億ドルとみられる。週刊ビジネス誌ブルームバーグ・ビジネスウィークが20日、事情に詳しい匿名筋の話として報じた。
中国国有2社が買収意向を示しているのは、カナダの資産管理会社ブルックフィールド・アセット・マネジメントが売り出すトランセレクの株式27.7%。
ブルックフィールドの加盟する財団は2006年、カナダ・ケベック州の電力会社イドロ・ケベックと世界銀行グループの傘下会社から約17億ドルで同電力会社を買収した。
同財団の他の加盟メンバーには、カナダ・ペンション・プラン・インベストメント・ボード(CPPIB)、ブリティッシュコロンビア州投資マネジメント(bcIMC)、パブリック・セクター・ペンション・インベストメント・ボード(PSP Investments)といったカナダの公的年金運用機関などがいる。