今年で7回目となるBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国)経済通商閣僚級会議が来月1~2日、上海で開かれる。これを前に中国商務部は25日、プレスブリーフィングを開いた。
商務部の王受文副部長は、来年開かれる中国国際輸入製品博覧会で他のBRICS諸国がどのようなメリットを享受できるかとの記者の質問に対し、「中国は人口13億人超えの巨大市場を抱える国であり、向こう5年で海外からの輸入額は8兆ドルを上回る見通しだ」とした上で、BRICS諸国はもとより世界各国に巨大な商機をもたらすことになるとの見方を示した。
中国国際輸入製品博覧会については、新シルクロード経済圏構想「一帯一路」の建設と次なる対外開放の重要政策を推進するものだと説明。中国の輸入拡大にも各国の貿易拡大にもプラスになり、中国とBRICS諸国との経済・貿易面での交流にも重要な意味を持つものだと述べた。
2017年1-6月の中国のBRICS諸国からの輸入額は前年同期比33.6%増の約701.6億ドルと急拡大した。
同じ時期の海外からの輸入全体の伸びを14.7ポイントも上回り、輸入総額の8.1%を占める水準だ。うち、ブラジルからの輸入額は前年同期比33.5%増の289.3億ドル、ロシアからは29.4%増の203.4億ドル、インドからは42.5%増の82.3億ドル、南アフリカからは35.4%増の126.6億ドルだった。