外資の最先端工場、中国進出が拡大

外資の最先端工場、中国進出が拡大。

タグ: 外資,有機ELパネル

発信時間: 2017-07-28 15:50:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

韓国のLGディスプレーは25日、中国の広東省広州市に新型ディスプレーである有機ELパネルの合弁工場を建設すると宣言した。中国で約1800億円を投じる計画で、中国初の大型有機ELパネルの工場となる。「世界の工場」と呼ばれる中国ではあるが、労働者の賃金上昇が続き、消費者の購買力も伸びている。中国政府の誘致策もあり、外資が最先端製品の工場を建設する動きが広がっている。

高精細機種、中国で需要旺盛

有機ELは液晶パネルに比べ色が鮮やかで、節電効果が高い。基板にガラスとプラスチックを用いるため、各種形状に加工しやすい。テレビ、スマホ、ウェアラブルデバイスなどの多様な設計が可能になり、液晶パネルの後継者とされている。米アップルは今年、iPhoneの一部機種に有機ELパネルを採用する。コストは液晶パネルより高いが、LGの関係者は「中国の富裕層でも、高精細機種の需要が根強い」と述べた。現在、世界で安定的に有機ELパネルを生産しているのは、スマホ用のサムスン電子、テレビ用のLGディスプレイの韓国企業2社のみだ。

韓国勢の別の1社、サムスン電子も中国で最先端の工場を建設する。サムスン電子は半導体の西安工場(陝西省)に約1兆円を投資する方針。2019年をめどに生産能力を現在の2倍に引き上げる。スマホなどで画像や文書を記憶する大容量の「NAND型」フラッシュメモリーの第2ラインを設ける。

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