2017年BRICS経済貿易閣僚級会議が昨日、上海市で開幕した。BRICS経済貿易閣僚、一部の国際機関の代表者が再び集結し、投資の円滑化、貿易発展の促進などを共に議論し、アモイのBRICS首脳会議に向け実務的な経済貿易の成果を整える。
BRICSの協力は、あっという間に「黄金の10年」を歩んだ。BRICS諸国間の経済貿易協力は枠組み化・系統化・実務化が続き、世界の多極化・経済グローバル化・成長の多元化・グローバルガバナンスの民主化を推進している。
中国の経済発展、協力の「エンジン」に
中国商務部の王受文副部長は「BRICSの経済規模は2016年に世界の23%を占めたが、貿易額は世界の16%、外資導入額は16%、対外投資総額は12%のみだった。このデータは、貿易面でも投資面でも、BRICSの協力が非常に高い潜在力を秘めていることを意味している」と指摘した。
BRICS諸国間の経済貿易協力は日増しに緊密化している。うち中国経済の発展は協力の「エンジン」、BRICS諸国が共有する「ボーナス」になっている。
情報によると、中国のBRICS諸国からの輸入額が今年上半期、33.6%増の701億6000万ドル以上と急成長した。この伸び率は同期の輸入全体を14.7ポイント上回り、中国の輸入総額の8.1%を占めた。うちブラジルからの輸入額は33.5%増の289億3000万ドル、ロシアは29.4%増の203億4000万ドル、インドは42.5%増の82億3000万ドル、南アフリカは35.4%増の126億6000万ドル。
会議に出席した南アフリカのデービス貿易産業相は「植民の歴史の影響により、南アフリカの生産と輸出は原材料と初歩的な製品が中心だ。しかし技術の発展に伴い、原材料の付加価値が低下を続けている。南アフリカは工業化と革新を加速することを強く願っている。この点に関しては、中国に学ぶことができる」
中国はBRICSの重要な力
デービス氏は「中国はBRICSの重要な力であり、世界2位の経済国でもある。中国はすでに多くの技術分野でリーダーになっており、そのためBRICSの発展と協力を推進する責任を担っている。多くの中国企業にとって、南アフリカには多くの投資・協力のチャンスがある。例えば自動車プロジェクト、インフラプロジェクトなどだ」と話した。
ロシア連邦経済発展省のグルジェフ次官は「今回の会議では中露の経済貿易規模を拡大するとされたが、これはロシア側の関心事の一つだ。二国間協力、特に中小企業間の協力を促すからだ」と述べた。
グルジェフ氏は「エネルギー、農業、電子商取引、インフラ整備など多くの分野で、双方は新たな成長源を育成できる。ロシアには優れた工業の基礎、生物科学技術があり、双方はこれらの分野で共同開発・製造に取り組める」と語った。
ブラジル開発・商工貿易省のマヤ次官は「中国は現在すでにブラジルの主な輸出相手国になっており、ブラジルの輸出全体に占める割合は約25%だ。そのため双方は今回の会議で、貿易円滑化などの新たな成果に期待している。ブラジルは今回の経済貿易閣僚級会議で、BRICS諸国間の貿易円滑化、投資条件の改善の成果に期待している」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月2日