中国・中東問題の専門家、寧夏大学中国アラブ研究院・院長の李紹先氏は、『聯合早報(ザオバオ)』の取材に対し、アラブ国家が中国にとって第1のエネルギー供給地であると同時に、中東が現在世界で最も成長潜在力が大きい市場の一つで、中国が同地区に大きな興味を抱いているとの見方を示した。
中国が長期的に中東国家に対する投資を進め、経済・貿易関係を維持する見通しで、中国政府が「一帯一路」構想を打ち出した後は、双方の貿易と投資が急速に伸びていると指摘。中東が、陸上シルクロードと海上シルクロードの交差点で、かつエネルギーが豊富な地域なため、「一帯一路」建設の推進にとって非常に大きな意義を持つとしている。
李紹先氏は、中東が現在直面している政治的動揺と経済発展の遅れという苦境が、工業化と経済発展を通じて解決できると分析。この点において、中国の「一帯一路」と生産能力協力の提唱は「非常にやりがいがあり」、現地へ早期のインフラ建設をもたらすことができると説明した。