ラオスとタイの2本の鉄道はいずれも中国企業が建設し、「一帯一路」構想の東南アジア「支線」と位置付けられている。中国の目的は、マレーシアとシンガポール直接結ぶ快速貿易ルートを開き、戦略的に不安定な南海を通らずにアジア東部を迂回すること。
同計画に人々が注目しているのは、ラオスで414kmに上る高速鉄道の建設が、雄大で壮麗かつ起伏のある山脈を貫くもので、一部では近寄りがたい山々と険しい地形があるためだ。この高速鉄道は、トンネル75本、橋梁167本、停車駅10カ所を通り、最高時速は160km、貨物輸送時速は平均120kmに上る。
外国の専門家は「ラオス政府にとって、この鉄道の建設は威光の問題だ」と指摘する。この鉄道は人々に幸せをもたらす見込みで、商売をするソン・ペイさんは「高速鉄道の計画がなければ、私が旅館を建ててまもなく中国から来る観光客を迎えることは永久にできないだろう」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月15日