厦門(アモイ)は歴史的に中国の重要な対外貿易港で、改革開放以降、中国で最初に経済特区や中国自由貿易試験区が建設された地方の一つとなった。そのため、対外経済・貿易が平素から盛んで、厦門は「BRICSとの縁」が浅くない。
明の時代の終わりごろから清の時代の初めごろにかけて、厦門は中国茶葉の重要な輸出港となった。ロシアの学者、イワン・ソコロフ氏が書いた「ロシアの中国茶時代」には、「海路で(ロシアへ)茶葉を送る港として永遠に名前が残るのは、厦門港、広州港、営口港だろう」と記されている。
今や、厦門からロシアへ運ばれる製品は茶葉にとどまらず、「互聯互通(相互接続)」建設が厦門からロシアへの商品輸出をますます便利なものとした。
歴史上、「茶葉」はかつて、厦門が「BRICSとの縁」を持つ重要な商品だった。現在、「石材」が厦門とBRICSをつなぐ代表的な商品の一つとなっている。厦門は中国最大の石材輸入税関であり、厦門とその周辺地域は世界最大の石材集散市場だ。税関当局の統計によると、厦門税関を通じた昨年の花崗岩輸入量は約267万トンで、うちBRICSからは204万トンと、輸入総量の4分の3以上に達した。