中国国家発展改革委員会(発改委)対外経済研究所の葉輔靖・所長も同ブリーフィングで、「BRICS諸国はいずれも安定成長と構造調整の2重の圧力に直面している。今後は、BRICS諸国が次の6つの方面で協力を強化し、自国と世界の発展が直面している試練に共に立ち向かうことを期待する」と述べた。
(1)イノベーション協力の強化。イノベーション同盟、技術取引プラットフォームの構築を検討し、共同でのイノベーションを推進する。
(2)開放協力の強化。各国は2020年をメドに貿易、経済、投資に関する協力のロードマップ策定を急ぎ、互恵的貿易投資の枠組みの早期形成を検討する。WTOの承認を経て、相互の関税障壁などを引き下げ、実務的な成果を早期に実現、BRICS諸国の自由貿易区設立の実行可能性を検討する。
(3)経済パートナーシップ戦略を着実に実行し、生産能力やエネルギーなど、8つの重要分野で緊密に協力を進め、モデル協力プロジェクトを打ち出す。経済パートナーシップ戦略実行の過程で、G20杭州サミットの経験を参考に、いくつかの分野で指標となる体系を模索、実行状況の評価と監督を強化する。
(4)発展戦略の連係を強化する。中国は「一帯一路」建設を柱とした、対外開放の新たな枠組みを形成しようとしている。BRICSの枠組みのなかで、「一帯一路」イニシアチブとBRICS各国の戦略の連係を進め、経済貿易の大市場、金融の大きな流れ、インフラの大規模接続、人的・文化的な大規模交流を共に推し進める。
(5)新興分野での協力のチャンスを捉える。
(6)協力で恩恵を受ける範囲を拡大する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年9月1日