近年、中国のサービスアウトソーシング企業が能力増強を図り、運営管理レベルが改善している。オフショア業務は米国、欧州、日本から、東南アジア、オセアニア、中東、ラテンアメリカ、アフリカなど200以上の国と地域に拡大。「一帯一路」沿線国がオフショア業務の新たな成長分野となり、サービスアウトソーシング市場は多様化に向かっている。
9月6日に開かれた「2017グローバル・サービスアウトソーシング・サミット」で、中国商務部国際貿易経済協力研究院は「チャイナアウトソーシング」誌と共同で、「中国アウトソーシングブランド発展報告2017」を発表した。商務部国際貿易経済協力研究院国際サービス貿易研究所の李西林・研究員は「サービスアウトソーシングは中国経済の持続可能な成長の新たな原動力、新旧原動力の切換えを加速する存在となった。また、大衆創業・万衆創新の新たな市場空間となり、対外経済発展方式、対外貿易発展方式を転換させる新たな目玉となった」と述べた。
リポートによると、この10年は中国サービスアウトソーシング産業の初期段階だった。この10年で中国のサービスアウトソーシング産業は急速に発展し、企業数は500社から約4万社に増加、オフショア・サービスアウトソーシング実行額は51倍増加、中国は世界第2のアウトソーシングサービス受託国となった。全国で合計31のモデル都市が承認され、各地域に分散して全体的に発展している。同産業の従事者数は6万人足らずから856万人に急増、中国で高学歴の優秀な人材が最も集中する産業となり、「安定成長、構造調整、民生改善、雇用促進」で重要な役割を果たしている。