■製造業は一部の分野で回復傾向が鮮明
今年の500強企業にランクインした製造業企業を見ると、一部の分野は回復傾向が鮮明だったが、一部は依然として苦戦している。
「報告」によると、中国製造業企業上位500社合計の純利益は9728.87億元に上る。前年比では29.57%の大幅増加と、2015年から2年続いたマイナス成長から増加に転じた。
「製造業が好調な要因は2つある。1つは、企業投資の拡大ペースがやや鈍化し、内部留保が増えたこと。もう1つは、企業内部の管理レベルが向上し、コスト削減を徹底したことが増益につながった」と、中国人民大学商学院の楊杜教授は指摘した。
M&Aも製造業企業の規模拡大と利益成長の大きな推進力だ。中国電子信息産業集団傘下の中国長城科技集団は資産再編後、2017年上半期の純利益が約3.5億元に上り、前年同期比で66.01%の大幅増益となった。
注意すべきは、製造業の利益の源泉が少数の業績好調企業に集中し、大部分の企業は依然として苦境に立たされている。統計によると、純利益が100億元を超える製造業企業24社の純利益を合計すると、ランクインした製造業企業の純利益合計の49.84%を占めるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月12日