帰郷して起業する出稼ぎ労働者が増加 8割が新産業・新業態

帰郷して起業する出稼ぎ労働者が増加 8割が新産業・新業態。

タグ:出稼ぎ労働者 起業 帰郷

発信時間:2017-10-03 11:26:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国の帰郷者の数は700万人になり、うち出稼ぎ労働者は2015年より30万人多い480万人に達した。帰郷者が設立した企業の80%以上が新産業・新業態・新モデルや産業融合プロジェクトで、54%がインターネットなどの近代的手段を使用している。農業部によると、帰郷して起業する出稼ぎ労働者が増加し、その多くがインターネットなどの近代的手段を使用しているが、彼らが直面する問題は解決されていない。資金難、場所がない、人材不足などの問題は彼らの起業を妨げている。

 

 広西チワン族自治区南寧市青秀区の調査によると、起業資金の不足は出稼ぎ労働者がの起業を妨げる最大の要因である。調査にか関わったスタッフは、「国は起業資金を支援しているが、手続きが複雑で審査に時間がかかり、帰郷して起業する人たちの資金問題を解決できていない」と話す。

 

 経済が発達している江蘇省にも同様の問題が存在する。江蘇省人力資源・社会保障部によると、江蘇省各地は近年、起業ローン政策の拡張・基準引き上げ・効果拡大を行い、帰郷して起業する出稼ぎ労働者への貸し付け額を引き上げ、起業資金問題をある程度解決した。しかし、ローンのニーズ増加と起業する会社の規模拡大に伴い、一部の地域で保障積立金が少ない、保障能力が不足しているなどの問題が浮き彫りとなっている。また、金融機関は借入者に反対保証状の提出を求めており、一部の起業者は価値のある資産や抵当物がなく申請が難しいという状況である。そのほか、起業に成功した出稼ぎ労働者が企業の成長に必要とする資金の援助体制もなく、そのような金融商品やサービスもない。ある調査によると、2016年の帰郷して企業した出稼ぎ労働者の8割弱が金融機関の支援を受けられず、ローンを受けても2万元以下しか借りられてない。

 

 金融面だけでなく、育成不足や人材不足も出稼ぎ労働者の起業を妨げている。帰郷して起業する出稼ぎ労働者の多くが低学歴で、起業について学んでおらず、管理能力のなさや経営観念の低さが露呈している。また、農村部の多くの青年が都市部で働くため、田舎に残っている多くが高齢者・女性・子供で、優秀な従業員を探すのも難しい。

 

 出稼ぎ労働者は起業において、一部の部門から「管理・阻止・制圧」などの行為も受けている。ある調査で、「法外な料金」は出稼ぎ労働者の起業で直面する最大の困難であることがわかった。彼らの多くが労働集約型産業で起業し、農業部によると、養殖・栽培、アグリツーリズム、インターネット+農業などに集中している。小規模、単一構造で、技術水準が低く、自己資金に頼っているため、一部の部門の違反行為は起業者の経済負担を増やすことになる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月3日

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