中国共産党第十八回全国代表大会以降の5年間は、中国の乳業が業績が改善した5年間となった。中国の乳業はサプライサイド構造性改革の方針をしっかりと把握し、生産量を安定して増やし、質を向上させ、近代乳業の建設を推し進め、民族乳業は全面復興の時期を迎えた。
この5年間、中国の乳製品販売量は3600万トン以上を維持し、世界3位をキープした。1日あたりの販売量は1億キロ以上で、学生に1500万本の牛乳を供給。中国乳業協会の『中国乳業質量報告(2017)』によると、2016年の全国の乳製品生産量は3712万トンに達した。
この5年で、現代牧業と飛鶴乳業がモンドセレクションの金賞を受賞し、旗幟乳業が乳幼児部門の特別金賞と中高年粉ミルク部門の金賞を受賞した。君楽宝嬰幼児粉ミルクが香港市場に上陸し、本土と同質・同価格を実現し、EUから乳製品の質を認められた。また、伊利、蒙牛、光明などの国際影響力を持つ乳製品ブランドも市場に大きな影響力を与えた。7月に発表された世界乳業ランキングで、伊利と蒙牛はトップ10入りを果たし、中国乳製品メーカーの世界ランクを再び更新した。
1杯の牛乳が1つの民族を強くする。農業部の統計によると、2012年から16年までで全国乳製品売上高は24654000万元から3503億9000万元に42%増加した。2016年末時点で、全国の一定規模以上の乳製品加工企業は627社で前年比11社減少、売上高は3503億9000万元で5.3%増加した。乳製品の農業生産合作社は1万6037団体で前年比876団体増加し、牛乳農家の組織化レベルは向上している。
乳製品の質が引き続き向上した。2016年の抜取り検査の回数は、生乳の調査が2万6000回、施設が1万1000回、輸送車が8200回で、生乳の合格率は99.8%、乳製品は99.5%、乳幼児用粉ミルクは99.1%に達した。
乳製品の生産方式が大きく変化した。2016年、全国の標準化されている養殖の比率は53%に達し、前年比4.7ポイント上昇。一定規模以上の牧場は搾乳を100%機械化し、一定規模以上の牧場の乳源は70%に達した。乳製品の農業生産合作社1万6000団体の設立を後押しし、30%以上の乳製品メーカーが乳源基地を建設・出資し、乳業一体化を加速化させた。
乳業の競争力が安定して高まった。2016年乳業20強企業の乳製品売上高は1930億元で、全国の約55%を占めた。ホルスタイン乳牛1トンあたりの生産量は6.4トンで前年比400キログラム増加。農業部など5つの部・委員会が配布した『全国乳業発展計画(2016~2020)』によると、2020年に中国の乳製品生産量は4100万トンに増加し、乳業の総合生産能力、質・安全レベル、産業競争力、持続的発展能力は新たな段階に上る見通し。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月5日