『ウォール・ストリート・ジャーナル』が9月23日に伝えたところによると、シリコンバレーは世界で最も影響力のあるIT企業が集まる場所だが、世界一増加が早い消費者市場でのモバイル決済サービスにおいては、中国のインターネット業界の巨頭がトップを行っている。
中国は世界最大の電子決済市場であり、この市場は現在、アリババとテンセントが主導している。
この2社は、資金と技術をインドネシアやインドなどのアジアのモバイル決済ベンチャー企業に輸出している。
2大巨頭はアリババとテンセント
市場研究会社IDCのムンバイ駐在アナリストのShiv Putcha氏は、「アジア人の買い物と会計は現金からインテリジェント化しつつあるが、米国企業は今も現地市場に目を向けている」と話した。
中国では支払いから店舗、自動販売機での買い物など、QRコードがスマートフォンユーザーの間で普及している。iResearchの統計を見ると、これに後押しされ、2016年の中国モバイル決済の市場規模は9兆元に達した。
また、Forresterの報告によると、2016年の米国のモバイル決済の市場規模は1120億ドルだった。中国のモバイル決済の市場規模は米国のほぼ90倍ということになる。
iResearchによると、取引額で計算した場合、2大決済プラットフォームであるアリババの「支付宝」とテンセントの「財付通」は中国のオンライン決済の90%を処理している。
中国市場が飽和状態になるにつれ、アリババとテンセントは海外市場を拡張し、新興市場のベンチャー企業のカードを使わないモバイル決済システム運営を支援しようと模索している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月5日